筋トレをするなら、プロテインも飲むもの。
僕は長い間、そう思っていました。少なくとも5年以上。飲み始めた時期を妻と振り返ると、最初の一杯は10年ほど前だったかもしれません。
途中の期間まで正確には覚えていませんが、いろいろな商品を試しながら長く続けてきました。妻も、間を空けながら2年以上飲んでいます。
そんな僕たちは、今はプロテインを飲んでいません。やめてから約2年がたちます。
今回は、プロテインの効果を採点するレビューではなく、夫婦が長く試した末に「わが家には、なくてもよさそう」と考えるようになった話です。
筋トレを始めた僕と、ダイエットがきっかけの妻


僕が最初に飲んだのはザバス。小さな缶で試してから、大きな袋を買うようになりました。妻はヨーグルト味のものを飲んでいたそうです。
朝食の置き換えだったかどうかは、二人とも記憶が曖昧。ただ、筋トレの後に飲んでいたことは覚えています。
当時の僕にとっては、筋トレとプロテインがセット。飲む必要があるのかを考えるより、何を飲むかを考えていました。
値段、製法、原材料。いろいろ試したプロテイン遍歴
ザバスを長く飲んだ後、価格や量を考えてグロングへ。エクスプロージョンや、海外のOptimum Nutritionも試しました。途中からは、妻と同じものを飲む時期もありました。
最初は値段と量が気になっていた僕ですが、次第にWPCやWPI、CFM製法といった表示を調べ、選ぶ基準も変わっていきました。
さらに気になり始めたのが原材料。特に、毎日飲むものに人工甘味料が入っていることを、自分はどう受け止めるかでした。

最終的には、味のついていない、乳たんぱくを主原料とするものに行き着きました。
ただ、僕が最後に飲んでいたものは、好みの味ではなく、溶けにくさも気になる。原材料には納得したくても、飲むこと自体がストレスになっていました。
これは人工甘味料の危険性を示す体験ではありません。「自分が毎日選ぶものとして、気になる」という、僕の選び方の話です。
おいしくて、ご褒美みたいだったものもある



飲んでいた時間が、全部つらかったわけではありません。楽しみにしていた一杯もあります。
「ちょっといいプロテインを買えた」という嬉しさもありました。
続けても、僕たちには違いが実感できなかった
僕は飲む回数も変えていました。1日1回、2回、3回。体重や見た目を気にしながら、いろいろ試しました。
当時は、ネットや動画で見た「体重1kgあたり2g」という数字も意識していました。体重が65kgほどだったので、食事とプロテインを合わせて、1日130gほどのたんぱく質をとろうとしていた時期があります。
これは当時の僕が目標にしていた数字で、全員に必要な量という意味ではありません。
青汁の粉末や豆乳を混ぜることもありました。それでも、僕も妻も、プロテインを続けたことで感じる明確な違いはありませんでした。


効果を比較する実験をしたわけではありません。ただ、長くお金と手間をかけて続ける理由として、僕たちにはその実感が足りなかったのです。
「筋トレが終わったら、すぐ飲まな!」と思っていた頃



僕自身より、妻のほうが当時の様子をよく覚えていました。
会社にも一回分の粉を容器に入れて持っていく。シェイカーもいくつか買う。気づけば、「飲んだほうがいい」が「飲まなければいけない」に変わっていたのかもしれません。
今は使っていないシェイカーが、家に三つ、四つほどあります。

思い切ってやめたら、約2年たっても困らなかった
「本当に必要なんかな。一回やめて、自分の様子を見てみよう」
そう考えて、飲むのをやめました。
最初は不安でした。飲まなくなったら、体が小さくなってしまうのではないか。筋トレをしても、筋肉がつかなくなるのではないか。
でも、飲まなくなって約2年。僕の実感では、心配していたような体の変化は起きていません。筋トレは今も続けています。


これは妻が見た僕の変化です。筋肉量を測定して比較した結果ではありませんが、身近で見てきた妻には、今の体のほうが大きく、締まって見えるそうです。
プロテインをやめたから筋肉が増えた、と考えているわけではありません。僕たちにとって大きかったのは、やめても筋トレを続けられ、体の変化も感じられていることでした。
お金、時間、洗い物が減った


買う、保管する、作る、飲む、洗う。
一つひとつは小さくても、毎日続ければそれなりの手間です。飲むのをやめると、その分の時間とお金が浮きました。
体への実感が分からないまま続けていた僕たちには、この変化のほうがはっきりしていました。
プロテインをやめても、たんぱく質は食べている

わが家では、大人は毎日ゆで卵を2個ずつ食べています。普段の食事にも鶏むね肉や魚が出てきますし、みそ汁に豆腐を入れることもあります。
今は、以前のように「体重×2g」を目標にしていません。食事からの摂取量を厳密に計算しているわけでもありませんが、現在の食事と筋トレで、僕たちは困っていません。
一般的にも、筋肉づくりにはたんぱく質が必要ですが、粉末のプロテインそのものが必須というわけではありません。食事で必要量をとれない場合に、補う手段になります。
僕たちは、まず普段の食事を大事にすることにしました。
脱線ですが、妻の記憶に残っているのは「餅マッチョ」



僕には、食事量を増やして、お米やお餅をよく食べていた時期もあります。妻には、その頃の体の変化が印象に残っているようです。
もちろん、見た目が大きくなった分が全部筋肉だったかは、測っていません。お餅だけで筋肉がつく、という話でもありません。
ただ、プロテインの種類ばかり考えていた僕が、食事全体の量や内容にも目を向けるようになった、という話です。
憧れのプロテインが、定期購入でもう一つ届いた話
Optimum Nutritionは、当時の僕たちにとって、ちょっと憧れのプロテインでした。
その高価なプロテインを、定期購入にしていたことがあります。



嬉しかったはずの大きな容器が、家で並んでいる。しかも安い買い物ではない。

飲み方だけでなく、買い方まで含めて、いろいろ経験しました。定期購入の解除忘れには、皆さんもお気をつけください(笑)。
「健康のために足す」から、「なくてもいいか考える」へ
妻には、プロテインがファッションのように扱われることへの違和感もあります。

飲んでいる人の理由は、それぞれです。僕たちが気になったのは、自分たちまで「飲んでいるから大丈夫」と考えていなかったか、ということでした。
原材料が気になる。それなら、より納得できる商品を探す。
そうやって試してきた僕ですが、最後には、別の疑問が出てきました。
「そもそも、これがなかったら、何が困るんやろ?」


わが家の健康は、何かを次々と足していくより、続けているものを見直す「引き算」の方向に変わってきました。
プロテインは、その一つです。
今の僕たちは、また飲もうとは思っていない




おいしかったものもあったし、飲むことが楽しみだった時期もありました。
それでも、今の僕たちには、続ける理由より、やめて楽になったことのほうが大きい。
長く試した末に、わが家が出した結論は、**「プロテインは、今の暮らしにはなくてもいい」**でした。
健康のために何かを始めるだけでなく、すでに続けているものを見直す。僕たちは、これからもそんな選び方をしていきたいと思います。
